こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。
前回までは歯科用CTについての投稿をしました。
今日は「マイクロスコープ」についてお話します。
かつて歯科の世界では肉眼またはルーペ(拡大鏡)で術野を見ながら治療をするのが一般的でした。
どんなにこだわって細かいところを気にして治療しても不思議と修復物の不適合等のエラーが出たり術後に痛みが再発したりすることはあり、人間の眼で行う作業の限界がどうしても露呈しやすいものでした。
その原因のひとつとして挙げられるのが、お口の中の治療というのは常に「細菌感染」との闘いであるという事です。
治した修復物と歯の間に隙間があったり根管治療中の歯の中の感染物質が取り切れてなかったり、それらの要因があるだけで「細菌」にとっては格好のターゲットになります。
細部の精度をいかに上げていくかという事がそのまま結果として表れるのが歯科治療なのです。
「マイクロスコープ」は簡単に言うと「すごく細かいところまで良く見える」だけと言ってしまえばそうかもしれません。
ただしその「すごく細かいところまで良く見える」という状態が歯科治療においては計り知れない程「有利」になるのです。
今週はその「良く見える」状態がいかに有利な事かをご紹介していこうと思います!