こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の矯正担当医です。
8月に入り、連日暑い日が続いていますね。
今日はマスクと呼吸についてのお話をしたいと思います。
本来、人の呼吸は口を閉じて行う「鼻呼吸」です。マスクをつけるとその息苦しさから、一度に大量の空気を吸い込めるよう、鼻ではなく口で呼吸する回数が増えてしまう傾向があります。
この記事を読んでいる皆さん。今、あなたのお口は開いていますか?閉じていますか?
口呼吸による弊害は様々あると言われています。例えば、口腔内が乾燥する事により唾液の量が減り、虫歯や歯周病の原因菌が活動しやすい口腔内環境になってしまったり、口臭の原因につながったりします。
また、口周りの筋力が衰え表情筋がたるみやすくなります。
長期的に見ていくと、特にお子さんの場合は歯並びの悪化につながる可能性もあります。
そして口呼吸にはお口の周辺以外にも危険がたくさんあると言われています。
鼻呼吸はそもそも、入ってきた細菌やウイルスなどを体内に侵入させない機能が備わっているため、風邪をひきにくくしたり、ウイルスに感染しにくくしたりする特徴があります。しかし口呼吸では、細菌やウイルスなどを直接体内に取り込んでしまう可能性が上がるため、風邪や感染症になるリスクが上がってしまうのです。
では実際にどんなことに気を付けるといいでしょうか。
まずは鼻呼吸を心がけましょう。意識する事がはじめの一歩です。
その上で大事なのは「舌の位置」です。ただ単に鼻呼吸をしようとしても舌の力が弱いとすぐに口呼吸に戻ってしまうので、舌の筋力を強化して正しい位置に導きましょう。すると自然と口呼吸から鼻呼吸に移行しやすくなります。
下図をご参照ください。真横から見るとわかりやすいと思いますが、下の図のように舌が下がっていると口呼吸がしやすくなり、吸い込んだ空気がダイレクトに体内に取り込まれます。しっかりと舌が上あごについていると口から肺への空気の通り道が封鎖されます。
舌先をスポットポジション(
ご自身で今一度、無意識のうちに口呼吸になっていないか確認してみましょう。そしてぜひ日頃から「鼻呼吸」を意識してみて下さい。
歯並び・噛み合わせでお困りの方はあけぼの歯科医院まで是非一度、無料矯正相談にお越しください。お電話はこちら(03−3461−3424)まで。