あけぼの歯科医院

渋谷の再開発

こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。

今渋谷駅周辺では活発な再開発プロジェクトがどんどん進行しています。渋谷スクランブルスクエアやフクラス、渋谷ストリームなど高層商業ビルが続々と開業を迎える中、当院がある桜丘地区も着々と工事が進んでいます。

昨年初め頃に既存の建物の取り壊しが始まり、春頃にはあっという間に更地になり、そこから地道な基礎工事が続いているようでした。

しかし基礎工事が始まってから約1年はかかってようやく1~2Fの床がお目見えという感じなのでいかに基礎工事が大事な工程なのかという事がよく分かります。

 

 

これを傍らで見ていて感じたのは、建物の工事は歯科治療に非常に共通する点が多いという事です。

歯科でも歯を治す際、再建するに当たって先ず歯の周り(歯周治療)と歯の内部の問題(歯内療法=根管治療)を解決してから上物(被せ物=クラウン)を被せ、その際に周りの環境(噛み合わせの力、バランス、見た目等)と調和を図っていくというステップで進めていきます。

よく「歯医者は何回も通院が必要」「治療期間が長い」などのお叱りを受けやすい業界ですが、歯の基礎工事に当たる治療には時間がかかりますし、逆にしっかりやらずに上物まで建ててしまうと耐震構造の甘いビルと同じ運命が待ち受けているのです。

従って「パッと終わらせてくれる先生」が必ずしも良い先生とは限りません。時間がかかってでもしっかり基礎工事をして長期的な予後=持ちを伸ばしてくれる先生の方が患者さんにとってはメリットが大きいのです。

歯科治療の通院は楽しいものではないとは思いますが、手抜き工事ではなく基礎のしっかりとした永続性の高い建物を建てる為に必要な場合はしっかりと通院して一緒に治していきましょう!