こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。
今月はお問い合わせの多い顎関節症についてお話していこうと思います。
顎関節症というとどんな病気を想像されますか?
「顎が外れた」とか「顎が痛い」とか「顎が開かない」といったところでしょうか。
実はこの内「顎は外れた=開いたまま閉じれなくなった」というのは「顎関節脱臼」という病名になるので厳密に言うと別疾患になります。
顎関節症とは、平たく言うと「顎関節周囲の機能障害」の事で「顎が痛い」「顎が開かない」「開閉時に音がする」等が主な症状になってきます。
最近お口の開け閉めがスムーズに出来なくなったり開ける度に音が聞こえたり痛みを感じたり、そういった症状がある方は要注意です。
顎関節症ってなんとなく聞いた事はあったけど、実際治せるの?どこの科に受診すればいいの?といった悩みを聞くことがあります。
「顎関節症に詳しい歯科」を受診する、が正解になります。
ここで「顎関節症に詳しい」と敢えて記載したのは、そうでなくても歯科医院であれば治療を行えてしまうからです。
顎関節症で悩んでいる方の中に、歯科でマウスピースを作ってもらって使っていたけれど一向に改善しなかったというご経験がある方が多いのではないでしょうか?
実は歯科の保険診療ではマウスピースを作る事が認められているのですが、「顎関節症」病名だけでなく「歯ぎしり」病名でも作れるのです。このうち顎関節症のマウスピースは特にしっかりと調整を行う必要があるのですが、顎関節症に詳しくない先生は歯ぎしり用で使う必要最低限のマウスピースで代用してしまうケースが多いようです。
顎関節症は安易にマウスピースを使用すると却って悪化してしまう事もあるので注意が必要です。
「顎関節症に詳しい歯科」を受診するというのは極めて重要なポイントになってきますので是非覚えておいて下さい。
次回から詳しく顎関節症についてお話していこうと思います。