こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。
前回は顕微鏡である「マイクロスコープ」について簡単に書きました。
歯科治療において「良く見える」というのがどれだけ有利になるのか、実際の画像をご覧頂きながら体感して頂こうと思います。
まずは肉眼で見た千円札です。
普段見慣れてるかと思いますが、例えば左上の「1000」という数字の「0」の内側の白い部分だけを黒く塗って下さいと言われたとして、元々印刷してある数字にはみ出る事なく塗れますか?
目が良い方でもなかなか難しいと思います。
肉眼で歯を削るというのはそういう事です。
では今度はマイクロスコープの低倍率拡大視野で見てみます。
どうでしょうか?
これなら大分見やすくなった事と思います。
さらに中倍率です。
よく見ると数字部分も塗りつぶしではなく模様の濃淡で表現されているのが分かりますね。
肉眼では到底見えなかった部分が浮き彫りになります。
通常虫歯を取ったり型取りに際して歯の形を整えたりする時はこれぐらいの倍率で行う事が多いです。
さらにさらに高倍率にしてみます。
もうここまでくると「0」の中に絵でも描けそうな視野になりましたね!
根管治療ではこの倍率の視野で根管内に残った有機質や異物の除去、クラックの有無などをしっかり観察しながら施術をしていきます。
今回は千円札で拡大視野を体験して頂きましたが、これをお口の中で行う歯の治療に置き換えて想像してみて下さい。
「良く見える」というのはこういう事なのです。
当院では根管治療だけでなく虫歯の除去や歯周病治療における歯石の探索、型取り前に歯の形を整えるステップなどあらゆる局面でマイクロスコープを活用しております。
精密な治療をご希望の方は是非一度ご相談下さい!