こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。
前回から噛み合わせのシリーズが始まりました。今回も続きです。
噛み合わせを研究する学問を「咬合学」といいます。
前回述べたようにエビデンスに乏しい咬合学の分野には様々な流派があり、それぞれが各自の考えや手技を発展させています。中には宗教的なグループもありますが、駆け出しの若い先生にとって咬合学を勉強しようと思った時にどのグループが適切なのか、どのように学んだら良いのか、多くの先生方が躓きやすいところになります。
かく言う私も最初はどうやって噛み合わせを勉強したら良いかすらわからない状態で、というのも大学でははっきりと系統立った咬合学の講義は存在せず勉強の仕方も含め教えてもらえないのです。
手探りで始める中で先輩等に紹介してもらったスタディーグループの勉強会講習会をこなしながら少しづつ勉強していきました。
私が咬合学を学んだのは「PGI」「P&P研鑽会」「スギタ歯周補綴研究会」等がメインになります。
どのグループも極力主観を排し客観的なデータや論文を元に年間コースで学べるのでとても勉強になりましたし日々の臨床に活かせています。
今回紹介したグループ以外も含め、いずれの場合においてもアメリカで発生した咬合学の源流である「ナソロジー」や「PMSフィロソフィー」という考え方をベースにしている事がほとんどなので多くの共通項が存在します。
各派様々な枝葉の理論や手技がある中で共通項が存在しているという事は少なくともその部分に関しては信じて良いものなのかなと個人的には思っています。
次回はその共通項について分かりやすく解説していきたいと思います。