こんにちは、渋谷区桜丘町の歯医者「あけぼの歯科医院」の陣之内です。
先日まで噛み合わせにまつわるお話をしてきましたが、今回からその噛み合わせと密接に関わりのある矯正のお話です。
歯列矯正とは歯を動かして理想の歯並びにする治療の事で、高度に専門性をもった分野の為基本的には矯正専門医が行う治療になります。(もちろん例外はあります)
この場合の専門医とは、学会による認定を受けた資格ではなく「主に歯列矯正を生業にしている歯科医師」の事だとご理解下さい。
矯正治療に際しては様々な検査を行い多角的に診査をした上で診断を下し、見据えたゴールに向けて患者さんと矯正医が二人三脚で進めていく治療です。
矯正専門医になる過程では当然「理想的な歯並び」と共に「理想的な噛み合わせ」についてしっかりと勉強します。この2つはゴールとして必ず知っておかなければどこに向かえば良いのか分からないはずです。
ところが、多くの矯正専門医がしっかりとこの2つを追及して診療に当たっている中、ごく一部の矯正専門医は「理想的な歯並び」のみの追及に走ってしまい噛み合わせがおざなりになっているケースが非常に多くなっています。歯を動かすという事は当然噛み合わせもずれますから、ここをしっかり治さないことには当然中長期的なデメリットが発生することになります。
どのようなデメリットかは前の記事に書いた通りです。
今週からは具体的にどのようなケースがあるのかを知って頂き、皆さんが不利益を被ることのないようしっかり見分ける目を養って頂くようにしたいと思います。